Support Tim Follin’s Project – “Contradiction”!

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2013年12月7日 pledgeの説明を追加。公式ページの更新にともない、”What makes this difference”の項目を追加。プロフィールの追加。12月9日 FAQを訳出。12月13日 ゲーム概要とFAQを更新。2014年1月4日 プロジェクト再スタート。新ページを追加。報酬内容を修正。 1月22日 最終追記。

 

『Contradiction』とは?

*『Contradiction』は無事資金調達に成功し、発売の運びとなりました。*

『ソルスティス』や『PLOK!』等、私たちには、外国のゲーム音楽のコンポーザーとしては例外的に、つとに知られるTim Follinが、新しく書き下ろした曲を引っ提げ、ゲーム・デザインから脚本まで自分で手掛けたプロジェクトを、11月27日、アメリカのクラウドファンディング・サイト、Kickstarterで明らかにしました(『Contradiction』旧公式ページ)

11月27日の開始日から二週間が経とうとしていますが、目標額である£10,000に2割にも及んでおらず、資金調達の見込みが立ちそうにないことから、12月6日、投資期限日(2014年1月6日)を前にプロジェクトの早期キャンセルの可能もあると、Follinより告知(出資者のみ閲覧可)がありました。
キャンセルされれば、彼の新しい試み(音楽は録音済み)は失われることになります。この作品は2006年のゲーム業界から身を引いて以降、彼の映像業界への転身の経験がダイレクトに反映された作品であるだけに、(大げさに聞こえるかもしれませんが)このままでは貴重な機会を逸してしまうことになります(12月19日追記:「切り上げ」はひとまずなくなったようですが、依然として目標額に及んでいません)。

(2014年1月4日追記)プロジェクトは全体の三割ほどの投資を集めることができましたが、資金調達に失敗する見込みです。このページを通じて投資してくださった方、ありがとうございます。成功の見込みも薄かったことから、Tim Follinのモチヴェーションは衰えていないかと不安でしたが、本人より『Contradiction』制作継続の意思があると告知がありました。ただし、規模の設定を誤っていたとして、目標額を変えての再スタートとなりました。

『Contradiction』新公式ページ(投資期限:2014年1月4日~1月18日)

日本語のメディアで依然としてまったく話題になっていないことから、どんなプロジェクトなのか、投資することで何を得られるのか広く知れ渡っていないと考え、Tim Follinより許可を得て、プロジェクト概要を公式ページより翻訳しました。彼のこのプロジェクトに至る動機を確認する意味でも、彼の最新プロフィールを見てみましょう。

ビデオゲームのためのプログラミングならびに作曲から、映画脚本と製作、映画撮影、ポスト・プロダクション、3Dヴィジュアル・エフェクトに至るまで、ぼくは風変わりな経歴を重ねてきた。ZX Spectrumのコーディングと作曲から出発して、Commodore 64、NES、SNESと移り、Bionic Commando、Ghouls and Ghosts、Solstice、Equinox、Plok、Rock ‘n’ Roll Racing他多数、8- bitゲームの楽曲制作を手がけてきた。後年、XboxやPlaystation向けに作曲を行い、Ecco the Dolphin、Starsky & Hutch、Lemmings等々の曲を書いた。その後、自分のなかの映画制作に向けられた別の情熱を追い求めてショート・フィルムを2、3作品作り、それが次第に今現在の日々の仕事につながっていった――CMの照明、ヴィジュアル・エフェクトの実践、編集。もっとも今でもぼくは作曲を続けている。Contradictionはゲーム、フィルム、音楽に対する僕の組み合わさった関心から湧きだしたコンセプトだ。それらぼくが考える3つのものは、「アトモスフィア」――ぼく自身が没入でき、他の人たちにも没入してもらいたい何か――を作りださなければならないという、基本的な欲望により一体になっている。現実逃避こそ全て!

Kickstarterの仕組みとRewardについて

Kickstarterは、プロジェクト実現に必要な資金を、期間限定で個人から募る、クラウドファンディングと呼ばれる資金調達システムを立ち上げ可能なサイトです(もちろん、支援するだけのこともできます)。
投資額に応じて、私たちは、報酬 reward を受け取ることができます――ただし、期限内に目標額に達する funded 必要があります。したがって、目標額に満たなければ、私たちの口座から指定した金額が引き落とされることもありません。あらかじめいくら支援=投資 back するかを宣言し pledge その額に応じて、受けとることのできるものが変わってきます。先まわりして述べるなら、ゲーム本編と音楽を手に入れるには少なくとも£20が必要です(ドルではなく、ポンドであることに注意してください)。

報酬概要

A…制作状況ブログの閲覧
B…ゲーム本編
C…本編未使用の映像の視聴
D…音楽CD(サウンドトラック+エクストラ・トラック。ZX Spectrumの1-bitミュージック*の改作を含む)
E…ゲーム本編のクレジットに名前が記載される
F…キャストとプロジェクト・チームのサインの入った公式DVD(ゲーム内容込)
G… ゲーム内の登場人物になれる

* ビープ音で作られた時期のゲーム音楽を指す。ChronosAgent X等のタイトルがこれにあてはまる。

£10 A+B
£20 A+B+C+D
£50 A+B+C+E
£80(75+5) A+B+C+D+E
£105(100+5) A+B+C+D+E+F
£205(500+5) A+B+C+D+E+F+G

(+5は海外輸送にかかる料金)

Follinから注記です。かなり重要です。(2013年12月7日時点での情報。2014年1月4日新ページでも同様)

ゲームは基本的にデジタル・ダウンロードで供給される。
CDとDVDが報酬内容に記載されている場合は、現物を送付する。
£20の投資時には海外輸送送料が別途発生しない。

決済にはクレジット・カードが必須になります。公式サイトにもチュートリアルが存在しますが、ここでは簡単な手順を示しておきます。

1.出資額の設定

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サイトの右の欄から、希望する報酬に応じた出資額を選択します。ここでは仮に£20を選びます。「Pledge £20 or more」をクリックし、ダイアログに金額を入力します。£20はあくまでこのプランの最低金額なので、それ以上の値を設定することも可能です。完了したら「Continue to next step」をクリックします。

2. Kickstarterへのサイン・イン

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出資額の確定にはKickstarterのアカウントが必須です。Fcebookアカウントを持っているのなら代用できます。求められる情報は氏名、E-Mailアドレス、パスワードの三つです。下部のチェックボックスはKickstarterからのニュースレターを受け取るか否かを示しています。

3.カード情報の入力

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支払いに利用するクレジット・カードの情報を入力します。今のところ、VISA、マスターカード、アメリカン・エキスプレスしか利用できません。カードに記載されている情報をもとに、「Payment information」の空欄を埋めていきます。Expirationはカードの有効期限、CVNはカードの裏側の認証番号です。
「Billing address」はクレジット・カード会社に届けている住所です。実際の送付先住所は資金調達が成功した後、入力できます。
たとえば、「郵便番号000-0000 ○○県△△市□□10番20号 ××(アパート名)101号室」の場合は…

Country: Japan
Address 1: 10-20, □□
Address 2: 101, ××
City: △△
Postal code: 000-0000

住所はローマ字で入力して下さい。期間内に資金調達が成功するまで、引き落としの手続きに進むことはありません。また、出資額は後からでも変更可能です。入力情報を確定するには(画像では表示されていませんが)右下の「Pledge」をクリックします。

プレスリリース

* 2013年12月13日、ゲーム・サイト1001-up.comでインタヴュー記事が公開。
1001 PREVIEWS: CONTRADICTION
* 12月17日、インディゲーム開発会社Lost Decade Gamesのポッドキャストに出演。
Lostcast 54: Follin in Love with HTML5
* 2014年1月2日、ゲーム・サイトEurogamerでインタヴュー記事が公開。
Code Britannia: Tim Follin

最後になりましたが、公式サイトに記載されているプロジェクト概要の翻訳になります。

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Contradiction – an interactive murder mystery movie! by Tim Follin

What is Contradiction? 『Contradiction』とは何か

『Contradiction』は静止画像やオーバーレイは最小限に抑え、100%実写映像を用いている。フレキシブルで、リアクションに富み、ゲーム進行速度は速いが、同時に犯罪を題材としたTVドラマや映画に見られる豊かなキャラクター造形、プロット、雰囲気も備えている。手短にいうと、ぼくは巧みに撮られ、演じられた、モダンな正真正銘のインタラクティヴ・ムービーを作ろうとしている!

『Contradiction』では自由に動き回り、様々な場所を捜査し、証拠を集め、メモを取ることができる。だがこのゲームの核心はキャラクターにインタヴューし、質問を投げかけ、彼らの話す嘘を見抜くことにある。現実生活と同じように素早く、自然に流れる会話に、実際に参加しているように感じられるよう、ゲーム・システムは、デザインされている。

この作品は『L.A.ノワール』でもないし、ハードコア・ゲーマーを対象としてもいない――これはゲームをプレイしたことさえないが、良質なミステリーや犯罪ドラマが好きなカジュアル・ゲーマー向けの低予算のiPadゲームだ。ホラーからの影響もある。本当にたくさんの、面白く、時には奇怪な、びっくりするような、雰囲気に富んだシーンがゲームの至るところに散りばめられ、真っ暗な冬の晩、炉端で独りきりで、あるいは友だちと一緒に遊ぶことができるような作品になっている!

ゲーム本編を説明する前に、下のティーザー映像を見てもらいたい。登場人物が一人の、『Ryan Rand』(下記)という名の物語である。ぼくは厳しい予算でこの作品の撮影と編集を行い、曲をつけた! Ryanを演じているのは、先日『Doctor Who』の50周年を記念したエピソード「博士の一日 Day of the Doctor」に出演した、俳優・声優のJohn Guilorである。HDバージョンはこちらで視聴できる。

Why call it Contradiction? 『Contradiction』というタイトルの由来

『Contradiction』とはすなわち、キャラクターに尋問し、彼らの言う嘘を見抜くことだ。あなたが演じるのはJenks警部というキャラクター。ある朝、池で溺死しているところを発見された学生の事件を担当することになった刑事だ。さまざまな場所を自由に徘徊するにしたがって、あなたの見つけ出すもの、あなたの出会う異常な事態、目撃する出来事、ピック・アップする情報について、Jenksはメモを取る。あなたはメモの一つ一つについて尋ねることができる数人の登場人物にも出会う。自分の知っていることをあなたに話した後、彼らの返答は箇条書きのリストに記録される。だが、あらゆる殺人ミステリーと同様、『Contradiction』には嘘つきがごまんといる――連中はつねに間違い、矛盾したことを言う。このゲームの名称は、キャラクターの言うことに耳を傾け、矛盾を突くこと spot the contradictions を言い表している!

一例をあげると、あるキャラクターが、ある質問に対しては、自分は金曜の夜、家にいたと答え、別の質問に対しては、自分はEmmaのパーティに出かけていたと言う、といった具合だ。その後さらに、Emmaのパーティが金曜の夜に開かれていたことを発見すれば、これらの返答のうちの一つが嘘であることが分かるだろう――二つの返答を組み合わせることで、キャラクターに弁明を求めることができる。その後、相手は白状し、嘘を認めるが、しばしば嘘をつき続けるのではなく、質問から身をかわし、もっと嘘をつき、段々と墓穴を掘っていく。!

What makes this different? この作品の相違点

その他のアドベンチャー/FMVゲーム[Full Motion Video Gamesとは、インタラクティヴ性を備えたインターフェイスで、レンダリング済みの動画の再生を軸にストーリーが展開するゲームを指す。古くは『ドラゴンズレア』や『タイムギャル』等のLDゲームがこのジャンルに該当する]との違いは、『Contradiction』は単にゲームをプレイするのではなく、何よりまず感性に訴える動画を視聴しつつ、その上さらに操作を行っている感覚を作りだすことを目的としている。想像するに、『Contradiction』をプレイすることは、夢で以前夜に見た映画の主役を演じることに少し近い。つまり、ドラマなかのいるかのような心地で、キャラクターに尋問し、相手の嘘に立ち向かうことができる。

『Contradiction』はムービー・ドラマという製品価値をもとにして制作が行われるだろう――クリップは全てフル・スクリーンで表示され、ドラマに伴奏と感情のコンテキストを提供するため、音楽的なアクセントのついた、持続的なアンビエント・サウンドをともなっている。緑色の背景だとか、周囲の状況の見苦しい合成だとか、ツギハギの目立つ画像の重ね合わせとかいったものは存在しない――つまり、可能な限りTVドラマに近いことを意味している。

その代わりに、『Contradiction』は、あなたが知的のみならず感情的に引きこまれるよう、複雑なプロット、真実味のあるキャラクター造形、そして優れた俳優の正真正銘のドラマティックな演技に重点が置かれている。それぞれのキャラクターが隠し持っていると思われるものを捉えるため、あなたが彼らに関わり、彼らの過去、信念、動機を知っていくことにゲームは重点が置かれている。

What’s the big drama ビッグ・ドラマのあらすじ

『Contradiction』はゲームをシリーズ化する可能性があるが、最初のストーリーでは、二人の従兄弟によって設立された、Atlasという名の、普通ではない物議をかもしているビジネス訓練学校を舞台に展開する。Atlasは大金持ちになれ、ビジネスで大成功を収める男女になれる、ここでしか学べない技術を生徒に教えていると主張する。Atlasは二、三ヶ月毎、人里離れた場所に建てられた拠点で、二週間に及ぶ特別集中講座を開いている。講座の間、生徒達はこの場所でキャンプ生活をする。ところが最後の講座の間、聡明かつ才能あるAtlasの生徒、Kate Vineが近くの池で溺死しているところを発見される。初動捜査は事故死であっただろうと示唆しているが、JenksはAtlasを捜査するよう、担当を命じられる。

捜査をしていくなかで、評論家いわくほとんどマインド・コントロールのような、物議をかもす養成技術をAtlasが用いていることをJenksは発見する。Atlasはビジネス訓練コースというより、ご多分に漏れず秘密主義のカルトであるようだ。途中であなたは数人の生徒、Atlasについて全部知っていると主張する地元男性、Atlasの二人の指導者のうち一方の妻、さらに指導者二人にも出会う。

ゲームをプレイするにつれて、キャラクターは手がかりからあなたの気を反らし、複雑な嘘の網をつくりだしながら、あなたを全力でまどわし、欺こうとする。いったい誰がKate Vineを本当に殺害したのか――この真実が最後に明らかになるまで、Jenksは騙され、攻撃にさらされ、欺かれる。

今、あなたはキャラクタに会うことができる。ページ下のFAQを見て、誰が犯人なのか当ててみてほしい。

How do you make it? いかにうまくやるか

ぼくは長年、生活のためにTVコマーシャルを作り続けている。照明、撮影、編集、グレーディング、オーディオ・ミキシング、ポスト・プロダクション、更にはビジュアル・エフェクトやCGIから、それは制作のあらゆる面に及んでいる――言うまでもなく、ぼくの一番初めの仕事、音楽制作も含めて! ぼくが取り組んできたプロジェクトの一部については、ウェブサイト――baggycat.com――を見ていただきたい。プロフェッショナルな製品を作ることができると確信している。

ぼくの目標は、真実味のあるキャラクターを描くために、優れた俳優を手にすることでもある。したがって、良質な映画を欲するように、あなたは純粋に俳優に投資して、このドラマの株主になることができる。このゲームでは、少なくとも7人、セリフのある役を取り上げる。これは投資の主なコストを俳優に支払うつもりであることを意味している。一般に知られている俳優を雇うと、売上から実行可能な方法で制作することをゲームが期待できる、はるか彼方へ予算をオーバーするだろう。しかし、知られた俳優がつねに優れているとは限らないし、その逆もまた真である。UKにはしばしば演劇で働く優れた俳優が多数いる。彼らは演技することを飾りなく楽しみ、進んで面白い役を引き受けようとする。当然、ぼくは出来る限り多くの優れた俳優を捜し出せることを願っている!

ぼくたちはこの作品を完全に野外撮影で撮るつもりだ。小道具とセットの必要性を最低限に抑えるために、ポスト・プロダクション・エフェクトが用いられることがある。シーンから現実に存在する看板を除去ないしは変更したり、番地を差し替えたり、ビルを含む不要な要素を取り去ったり、等々。

Where’s the project up to? プロジェクトの進捗状況

物語はすでに執筆済みで、台本化されている。またゲームのテキスト・ヴァージョンに話を組み込んでいる最中である。HTML5のウェブ・アプリケーションとして既にデザイン・コード済みである。このフォーマットでは順調に進んでいるが、ゲームはiPad用にネイティヴにコードすることで大きな恩恵を受けるだろう。シーンのフェイドや、より良好なインターフェイス・レスポンス、総合安定性のようなものを得ることができる。このコストは予算に含まれている。

プロジェクトが資金調達できた瞬間から、俳優のオーディションを始める計画がある。これにはおよそ2~4週間かかるはずだ。ロケーションも押さえていくが、許可は取得済み、リスクアセスメントのようなうんざりするようなことは全て整理している。5、6週間で撮影開始の準備が整うはずだ。撮影そのものが終わるには、7、8日かかるだろうが、日間連続して、ということはほぼ確実にない。全て完了するのに、全体で2、3週間かかるだろう。撮影が完了した暁には、フィルムの編集が行われる。ゲーム本編のディストリビューションを用意する前に、ゲーム・エンジンは完成しており、曲も制作されて生音で録音されている。この間に、ぼくは何が起きているのか、毎日みなさんに最新情報をお知らせする予定だ。

FAQ

ゲームを実際にはどのように操作するのでしょうか?

今のところ、ぼくの手もとにあるiPadデモでは、あなたがただ徘徊しているような時には、画面上で移動矢印 movement arrows が、下枠のメモ一覧と(キャラクターと同伴している時は)インタヴューの返答と一緒に表示される。気が散るし、移動矢印はなくなるかもしれない――多くのiPadで使われているような半透明の「ジョイスティック」に置き換わるだろう。

任意の場所をあなたは捜査できる――選択肢をクリックすると、よくあるカメラ視点で、周囲を見回すJenksが表示される。下位の場所 sub-locations に分かれている場所もある。たとえば、色々な戸棚のある部屋だと、捜査のため、戸棚の一つ一つがさらに開かれている。興味を惹くものが見つかった場合、Jenksがじっくりと眺めてメモを取る様子を目にするだろう。

何かもの object を使いたい時は、(ものを含む)メモ帳をスクロールして、そのものをクリックすることができる。何かの役に立つものであれば、Jenksが使う様子を目にできる。

誰かに出会うと、リストからメモの一つを選択することで、そのことに関して知っているかどうか、一つ一つをユニークな言葉遣いで、Jenksはキャラクターに尋ねる。たとえば「Kate’s Death」というメモをクリックすると、Jenksは「君はKate Vineについて何か知っているか?」という風に尋ねる。あるいはキャラクターがKateについて知っているかどうか定かではない場合は、「Kate Vineという名を聞いたことは?」という風に彼は言葉遣いを変える。キャラクターは、自分の知っていることをあなたに伝え、その返事は箇条書きの項目 bullet points に散らばる。再度メモをクリックすると、それに対する返事が表示される。

キャラクターから返事を聞きだすと、確認することができる。これは、「Kateをよく知っていると言ったが?」とか「Kateと一緒に大学に行っていたんだよね?」というように語るJenksと、「そうです」と返事をする相手のクリップ内容となって表れる。この種の確認の質問に対しては、相手は単に「はい」か「いいえ」を答えるが、短いクリップだということもあって、ヴァリエーションに富んだショットを目にできるだろう。すぐに終わるやり取りが、より自然な感覚につながる。この確認という要素を持つに至った理由だが、ペースを維持しつつ、あなたが相手の返事のなかから自然なやり方で矛盾を待ち伏せするするためにある。ただ返事が流れ、はい・いいえを迫っていくやり方も考えたが、この方がずっと自然で、イリュージョンを保つには良いやり方だとぼくは思う。

結果的に矛盾した返事の要点 reply points を二つ一組にするとすぐ、新しくJenksがキャラクターにそのことを説明するよう求める(そして相手が返事をする)クリップが流れる。その後、新しい返事の要点が現れ、古いもの(嘘)はなくなる。

このクリップはキャラクター毎に異なっているので、Jenksは相手について知られていることに合うよう、わずかに変化をつけて、対象となる人物に向かって適切に質問を言い表すことができる。また、相手が他のキャラクターに知らせたくない要注意の情報を伝える場合、Jenksは礼儀を払い、デリケートに質問を表現するか、特定のキャラクターにまったく尋ねることができなくなるか、そのどちらかになる。たとえば、誰かが不倫をしていることを認めると、夫には言わないように頼まれる。Jenksは通常、情報提供者の頼みを尊重する。

場所を行ったり来たりすると、同じビデオ・クリップを何度も繰り返し見ることになるのかどうか、質問をいただいた。答えとしては、何が繰り返されるのかを見分けることができる場合、重要かつ問題に関連があるものに限り、繰り返しが行われる。このようにして、このトリックはあなたが「ロック・オン」可能な要素を含むクリップを回避する――主なものは顔の表情で分かる。後ろからJenksの動作を見ることになるが、ショットはほど良い長さで、実際にはくどくない。その理由は反応に「ロック・オン」する方がもっとずっと難しいというばかりでなく、無意味でもあるからだ。ぼくはこれを試してみたが、本当だ! このトリックはゲームの至るところぼくが使用しているものだ――明らかに繰り返しが行われるものにロック・オンすることが可能な場合に限り、繰り返しが重要である。下のFAQでこの点に関連するコンセプトを説明している。

だがら大概はメモか、短文として現れる返事の要点のどちらかをクリックすることになるので、『Contradiction』のグラフィックの大半はクリック可能なテキストに限られている。これは、16:9の画面アスペクト比ではテキストの透明なオーバーレイが最高の解決法であるということを意味している。橋に着いたらぼくは渡るだろう……。

・プレイヤーが何をすべきかを選んでいる間、この「デッド・タイム」をこのゲームどう処理するのでしょうか?

デッド・タイムとは、どっちの道を選ぶか決定するような場面で、あるいは尋ねる質問を何にするかを決定するような場面で、あなたが待機している時のことだ。音声はループし延々と続くが、ビデオに関しては、二つやり方がある。

一つ目の方法はループだ。ショットに誰もいない時にだけ、有効になる。ビデオがループに入る前にJenksがショットに映り込んでいるとフェイド・アウトして、彼のいないショットがループする。ともかく各場所のクリップは最初は10~15秒ほど続く。これは時間としては十二分だ。実際には、何かを捜して、次に誰かを捜しながら、または、途中で誰かを会話をしながら、いつも通りのスピードであちこち動き回ることになる。

もう一つの方法は、キャラクターにインタヴューしている時や質問を選んでいる時使われるもので、Jenksの手帳またはあなたが尋ねているものオブジェクトに場面転換する。あなたが手に入れるアイテムの約半分は物体で、あなたが次の質問を選んでいる間、Jenksのバッグのなかに入っている様子が示される。もう半分は、これも画面に表示されているが、バッグのなかのJenksの手帳に書かれているメモだ。だが、これもやはりゲームのペースは一定に進み、あなたはこれをじっと眺めるのにもっとずっと時間を費やすというようなことはない。キャラクターが返事をしている間、あなたがあらかじめ質問を準備しているのが『Contradiction』の特徴だ。だがら、いずれにせよデッド・タイムはほとんどない。

本作は、何をすべきか思案して突っ立ったまま時間を過ごすようなゲームではない。全体的に動き回り、いつもの通り適当なスピードで質問を投げかけることになる。

TV番組でいうと、何に似ているでしょうか?

アメリカやイギリスでは現在、犯罪ドラマに事欠かないが、その種のものは目ざしていない。雰囲気でいうとむしろ『ツインピークス』に近い。またこの作品はかなりの性格劇 character-driven であって、その意味ではソープオペラのようなところも若干、恐怖ものの要素も少しだけあり、色々な雰囲気に富んでいる!

作中では長いビデオシーケンスを見なければならない?

ノー。『Contradiction』のシステムの要所は、全てのクリップが非常に短いが、あたかもあなた自身も一緒に編集するかのように、クリップを操作していくことにある。長いクリップも一部あるが、それでも長過ぎるということはない。キャラクターたちの返答のほとんどは短い。つまり非常に素早く質問リストを調べ始められる。移動操作もこれと同様――あなたの望むスピードで進めることができる。ある時、さまざまな場所で「イベント」が起こるが、こちらも同じく、あまり長くはならない。もっとも、時には複数のイベントが相互接続して、複数の場所に跨って起こることもある。すなわち、この場合はあなたが行き着いたところで各パートを見ることになる。

どんなキャラクターがいますか?

六人のキャラクターが登場する。刑事が一人、脇役が二人、その他セリフのないキャラクターが数名。犯罪操作にあたるのはJenks警部。寡黙だが凛々しいこの男は、容疑者にピンとくると易々と相手に凄みをきかせる。

Simonと彼のガールフレンドEmmaは大学で出会った。二人は今大学院生で、Simonは近所の村で夜働いており、Emmaは博士課程に就いたばかりだ。

Simonは丁寧な物腰で自分を包み隠す、大人しい横柄さを持っている。ある種の宇宙的必然性から、自分はスターになり、大金持ちになる定めにあると彼はひそかに考えるようになっている。これは彼の礼儀正しさを、装った偽りのもとにしてしまうようになる――今にも「君は俺が一体何様か知らないのか?!」と言いそうになるくらいに。SimonはAtlas校のビジネス・コースに通い、そうした考えにほとんど取り憑かれるようになっているのだが――必然的に――、もっと多くのことができる過小評価されている学生だと、自分自身では感じている。彼はKateについて多くのことを知っていると認めるのに吝かではないが、罪悪感を感じておらず、自分は完全に潔白だと信じている。彼のEmmaとの関係は、いつの間にか支配的、威圧的な傾向に帯び始め、虐待の一歩手前まできている。

Simonとは対照的にEmmaは大人しい学究肌の女性で、博士課程に進むために大学へ戻ったところだ。彼女はたくさんの秘密を抱えており、過去の自分の失敗のいくつかに悩み、決まりの悪い思いをしている。それが彼女の地味で返事をするのにも――隠し事がない時にでさえ――慎重になる性格につながっている。自分が質問されると、隠された動機と罠から頭が離れなくなる。だがこれはある程度は彼女のSimonとの関係のもたらした、感情的な自己防衛である。実際、告白せざるを得なくなると、ほっとして荷を降ろしたような気持ちになる。Simonが自分には害をなすという自覚が彼女にはあり、自分の過去の過ちを彼が見つけた時は何をしてくるのかと、本気で怯えていて、自分を守ろうと対策まで講じている。

Jamesは彼を置き去りにした辛辣な、離婚した農場主の所有する農場の間借人である。Jamesは自分の会社を楽しんでおり、彼を知る人は彼を一匹狼だと見ている。この孤独は、事実上、自分の出会う人物全てに対する疑いを彼に募らせるようになった。とりわけJenksに対しては疑い深い。彼の恩着せがましくシニカルな性格も、実際には彼の孤独のもたらしたものである。Jamesは深遠な、半ば神秘主義的な哲学に嵌っており、驚くことにこれには良い側面がある――彼は社会的平等を強く支持しており、世界を正しくしたいと思っている。だが孤独と話しかける相手もいないことが、彼を本格的な陰謀論者に変えてしまっている。Atlas校については若干、だがAtlas校の前にその中心地をかつて利用していた、不気味なほど似通った行動指針を持ったThird Eyeという名のカルトについては、彼は多くを知っていることが分かる。Jamesは自分のThird Eyesや資本主義や西洋文明の崩壊に関する自分の陰謀論をあなたに教えることを面白がっている。

Atlas校の二人の指導者のうち、Paulは喜劇役者Ryanの引き立て役といったところだ。彼は頭が良く、科学と心理学双方の背景的知識を持っているが、Ryanと彼の妻Rebecca、二人の尻に敷かれている、本質的に内向的な、学究肌の人物である。二人が命令すると、Paulは喜んで応じる。実のところ、二人はPaul本来の従順さと優柔不断を見抜き、手懐けているのである。Paulが唯一狂喜にふえるたのは、当時ビジネス・コースの生徒だったEmmaと、非常に短い間だが、不倫をしていた時だ。それ以来、PaulはRebeccaがいつか自分のしたことを発見して、難詰してくるのではないかという恐怖とともに暮らしている。三人に共通して、彼らの人生観には、寛容さの余地がほとんどない。Paulの返答は用心深く、つかえつかえ話をする。彼は些細な挑発に対して汗をかく。彼は疑いと恐怖を抱きつつJenksを眺めている。

Paulの妻、RebeccaはAtlas校でカフェを営んでいる。だがリカーライセンスを有しており、カフェというより夕暮れのバーに近い。しばしば音楽の生演奏や酒席でのゲームも開かれる。RebeccaとPaulは十年来の付き合いであり、二人の関係は征服と服従に基づいている――支配するRebeccaと服従するPaul。実際、Paulは彼女の逆鱗を怖れている。本当のことがもっと曖昧な時でさえ、彼女の返事はいつも淀みなく、切れが良い。Rebeccaには曖昧さというものが認められないし、実際に理解もできない。彼女は軍事支配でカフェを経営しており、二、三の言葉――「出ていけ! Everybody out」――でその場を静粛にする声の持ち主である。彼女がこのように言うと、皆それに従う。彼女は喜んでJenksと話し、できる限り早く事態が明らかになってほしいと思っている。Jenksの質問の妥当性を見損ねると、斜に構えることもある。

Ryanはとことん自己愛的な人間だ。自信満々で、高飛車で、鼻から人を見下している。故意の時もあるが、多くの場合、無自覚にそのような態度をとっている。Ryanは特権的な生活をおくってきた。私教育のもと、裕福な父によってビジネス――そして生活――における財政的な始動を与えられた。それ以来彼はずっと舞い上がっており、Atlas校は商業企業の列に並ぶ一つに過ぎず、それぞれ次の企業に資金供給を行うのに十分なほど、成功を収めている。彼は自分が道徳的規範を超越していると思っている。道徳的規範は、庶民を押さえつける規則以外の何ものでもないと見なしている――彼自身は庶民の一部ではないのだ。彼は自分自身の規則と道徳を作りだしてきた。その多くはAtlas校のビジネス・コースの気風に入り込んでいる。彼は自分が生徒の心を広げ、何も考えず家畜同然に道徳に順応させられた過去から彼らを自由の身にしていると、本気で思っている。Jenksや捜査、すなわちKateの死にかかずらっている暇はない。

昔あった『ナイトトラップ』のようなFMVゲーム[日本では1993年メガCDで、翌年3DOで発売された]になるのでしょうか?

ノー。

安っぽく作る予定はありますか? 胡散臭い俳優が、がらくたで出来たセットで下品な会話をする、というような。

ノー。この点に関して、ぼくの言うことをあなたは信じなくてはいけない。だがもし仮にそのようなものになるようであれば、ぼくは喜んで自分の家具をぶち壊し、わが家を売り払い、ごみ箱で暮らそう。そう、自分を偽るのでないのならばね。

プラットフォームは何を予定していますか?

できるだけ多くするつもりだ! 今のところHTML5とjavascriptで書かれているが、素早く、容易にその他のネイティヴ・フォーマットに適用させらる、全くシンプルな、小さなプログラムだ。HTMLであれば、広範囲のアプリケーションに移植が可能となる。有名なラズベリー・パイですら、その内に入る。何かの方法でTVに接続できるとしたら、それが理想的なプラットフォームだろう。

英語以外の言語をサポートする予定はありますか?

手にかからないものでありさえすれば、字幕でその他数言語をサポートすることもできる。基本的に、対応言語の範囲はコストに依存するだろう。だが、あなたが翻訳作業を引き受けても良いというのなら連絡してほしい!

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