Diskmag SID Compilation “64’er Part 2”

* このコンピレーション・シリーズについて

Markt & TechnikおよびMagna Mediaより発売された
ドイツのコモドール64の市販ディスクマガジン”64’er”(1984-96)に収録・使用された楽曲をアーカイヴより調査・蒐集しました。
大部はビデオ・ゲーム・ミュージック(VGM)、つまりゲームのサウンドトラックになります。
同社より発売されたその他のパッケージ・ソフトウェアも調査対象としています。

使用楽曲および楽曲にまつわる情報はHigh Voltage SID Collection(HVSC)のv56及びv57に基づいています。

* About this compilation series

I researched & collected the tunes (SIDs) that were released in the German commodore 64 magazine “64’er” (1984-1994) which was published by “Markt & Tecnik” & “Magna Media.”
Those tunes are mainly from the soundtrakcs of games.
I also mention that I researched music from some package softwares released by these companies.
And SID & its info is based on High Voltage SID collection (HVSC) v56 & v57.

* Track Info

01. DRAX – Hermetic subtune #1 , 1990 Vibrants
Denmark
02. PVCF – Geometric 2 subtune #1 , 1994 Art Project Studios
Germany
03. JCH – Revenge subtune #1 , 1990 Vibrants
Denmark
04. Arthur Keleti – Shadow of the Evil subtune #1 , 1993 Markt & Technik
Hungary
05. Praiser – Blocks subtune #3 , 1997 Magna Media
Poland
06. DRAX – Hermetic subtune #13  , 1990 Vibrants
Denmark
07. Praiser – Blocks subtune #4 , 1997 Magna Media
Poland
08. Deek – Puzzlenoid subtune #1 , 1990 Amok Designs
United Kingdom (Scotland)
09. Top Secret    – Rush-Hours , 1992 Top Secret
Slovakia
10. Praiser – Blocks subtune #1 , 1997 Magna Media
Poland
11. Page & TBB – Sphere Brain subtune #2 , 1995 Magna Media
Finland
12. celticdesign – Synopsis subtune #3 , 1991 Demons of Sound
Germany
13. JCH – Chimerang subtune #1 , 1991 Vibrants
Denmark
14. JCH – Hermetic subtune #11 , 1990 Vibrants
Denmark
15. Page & TBB – Sphere Brain subtune #3 , 1995 Magna Media
Finland
16. JCH – Skaermtrolden Hugo , 1991 Silverrock
Denmark
17. Deek – Puzzlenoid subtune #3 , 1990 Amok Designs
United Kingdom (Scotland)

[DOWNLOAD] FLAC

[DOWNLOAD] MP3 320kbps

* Comment

コモドール64シーンにおける楽曲の多産性と多様性を支えたのが、いくつかの画期的なミュージック・エディターやトラッカーの存在です。
しかし、C64でも音楽制作ソフトならばハード誕生時から発売されていましたし、それなりにポピュラリティがあったことは踏まえておいて良いでしょう。
その中には日本のジャズ・ギタリスト川崎燎氏の携わった”Kasawaki Synthesizer”も見られます。

Kawasaki Synthesizer (en.wikipedia.org)

市販された音楽制作ソフトに敬意を払いつつも、このように断言できます。
今日までつづくSIDの発展性は、80年代に発売されたゲームソフトの音楽プログラマーの切り開いた道と、シーナー自身によってプログラムされたツールの圧倒的利便性によってもたらされた、と。
「オープンソース」なる言葉の流通する前から、優れたツールは作者の手の介さないところで、より使いやすいようにアップデートや改造が繰り返され、さかんにクローンが作られるのが常でした。
ここにはアンダーグラウンドの「クラッキング」の精神が根付いています。
「クラッキング」をあえて柔らかく(?)言い直せば、「勝手な親切による手直し」とでもなるでしょうか。
新たなミュージック・エディター/トラッカーは音楽家や音楽グループのメンバーが発信者となる場合が多く、Chris Hülsbeckの開発したSoundmonitor[1986]はその草分けと言えます。

シーンに由来する代表的な音楽制作ソフトですが、Soundmonitor以外には何があったでしょう?

Future Composer[1988]、Music Assembler[1989]、DMC(Demo Music Creator)[1990]、GoatTracker[2001]、エトセトラ。

私たちはSIDを聴くとき、これらのソフトについて特に知る必要はありません。
ですが、あるSIDと、別の誰かによって作されたSIDが「似ている」と聞こえる、感じ取る場合の原因が、同じツールの使用に求めらるのは、往々にしてあることです。
要は作曲家の作家性(個性)にツールの個性が先行するのです。

先に挙げたツールは、シーンにおける重要性においていずれ劣らぬ「傑作」ですが、私がなかでもSIDの音楽的深化に貢献したと考えるのが、デンマークの音楽グループ(というとバンドのように聞こえますが、音楽家集団と呼んだ方が実態が掴みやすいでしょう)Vibrantsの創設者、Jens-Christian Huus(JCH)が開発したJCH’s Music Editor[1988]です。

JCH’s Music Editor v3.04

このツールは彼の盟友たるDRAXことThomas Mogensenの手に渡ったことで、精力的にアップデートが繰り返されたという経緯があります。
これは誇張に聞こえるでしょうか。
しかし、DRAXという使い手の存在によって、JCH’s Music Editorがシーナーの支持を受けるようになったのもまた事実です。
ツール制作者と作曲家が切磋琢磨した幸福な例です。

このコンピレーション”64’er Part2″は、JCH’s Music Editorで制作された楽曲の響きの豊かさ(このコンピレーショではJCHとDRAXのSID)を主軸にして、全体の曲の配置を行いました。

(64’er Part 3 へつづく)

Leave a comment

Filed under c64, compilation

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s