SID Compilation “Gimme Filters”

* This article is written in both English and Japanese

Part I 6581 – 23 tracks in 80 min

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Part II 8580 – 24 tracks in 80 min

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Gimme Filters

コンピレーションの概要

フィルターはコモドール64に内蔵されたサウンドチップ、SIDの長所のひとつだとされています。設計者のRobert “Bob” Yannesはそれを「最も不出来な部分」と考えてはいましたが[1]、実際にはその機能こそがこのサウンドチップをユニークなものにし、また多くのコンポーザーに多年にわたって取り組まれるに値するものにしてきました。つまり、フィルターは曲にさまざまな方法で、ドラスティックに特色を与える、SIDを用いた作曲の要所なのです。

このコンピレーションは、フィルターの多岐にわたる利用法を提示している曲を収めることを目的として編まれたものです。SIDは6581と8581という二つのモデル――「古い」モデルと「新しい」モデル――に大別され、特にフィルターに関しても両者は著しく異なった聞こえ方をします。したがってコンピレーションも必然的に二つに分かれています。

Summary of This Compilation Series

The filter is regarded as one of the strong suits of SID, the sound chip built in Commodore 64. Although the designer Robert “Bob” Yannes thought “it was the worst part,” [1] actually, the feature has made the sound chip unique and something worthy of being worked with by many composers for years. In short, the filter is a critical point in composing music with SID, coloring your tunes drastically in various ways.

This compilation series is designed to include tracks which present a variety of uses of the filter. SID is broadly divided into two models, or 6581 and 8580 – ‘older’ and ‘newer’, and the two sound very differently each other in terms of especially the filter, therefore the compilation series is inevitably divided into two parts.

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[1] Andreas Varga (1996): Interview with Bob Yannes: https://web.archive.org/web/20070211132821/http://stud1.tuwien.ac.at/~e9426444/yannes.html.
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Anti-Memoirs: An Experience of Chipmusic in Japan

* This article is written in both English and Japanese. It was initially written for and published on Scene World Issue 24. The original title was ‘For Keeping on Reopening SID Music’. I described the aims of the essay in the post.

* 本文は元々、コモドール64のディスクマガジン『Scene World Magazine』第24号のために書きおろされたものです。発表時のタイトル「For Keeping on Reopening SID Music」を改めてここに再録します。執筆の趣旨等はこちらを参照してください。

チップミュージックの研究者とは、はたしてひとつの職業なのだろうか。しかるべき教育を受けておらず、ライターのようなジャーナリストですらない者にとっては、自称するしかない職業、綱渡りで遂行されるひとつの任務だ。Near Future Laboratoryに属するスイスの研究者Nicolas Novaは、著書『8-Bit Reggae』のなかで私をチップミュージック・アーキヴィストと呼んだがこれが今のところ、私にとって唯一の「他称」である。私はむしろひとりの歴史家でありたいと思っている。ひとはいかにして歴史家になるのだろうか。一般化できない問いだ。私にとって、チップミュージックは発見されるべき主題でも対象でもなく、絶えることなく再開される行為であり、動詞である。歴史家の役目とは、未来のために収蔵すべき過去の事物を選定することではなく、現在にその身体をもって律動を刻み続けることで、忘却を巻き込むことではないだろうか。したがって、今から素描するのは、私の身に、私の身体で起こってきたことである。 Continue reading

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Symposium on MOD/Tracked Music at Tokyo University of the Arts

* This article is written in both English and Japanese.

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シンポジウム:音楽ファイルの90年代 ─MOD/Trackerの今日的意義を考える

第一部 トークセッション 13:00~16:30

発表
日高良祐(東京藝術大学大学院)
河野崇(SID Media Lab)
谷口文和(京都精華大学)
田中治久(hally/VORC)

ディスカッション
登壇者+毛利嘉孝(東京藝術大学)

第二部 ライヴパフォーマンス 17:00~19:00

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BUBBLE-B(KARATECHNO)
Omodaka

日時:2015年4月19日(日) 13:00~19:00
場所:東京藝術大学 千住キャンパス 3F スタジオA (東京都足立区千住1-25-1) 地図(Google Maps)
入場無料・申し込み不要(席には限りがあります) Continue reading

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Interview with JEA (SHARPNELSOUND)

Rethinking of Tracker Music in Japan #1 – Interview with JEA (SHARPNELSOUND)

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DJ JEA (SHARPNELSOUND)
Photographed by 菊☆正宗. © 1998-2015 SHARPNELSOUND Official web.

思い返してみると、初めてDJという行為を意識的に行ったのが18歳のときなので今から16年程前のことになります。当時通っていた奈良高専という学校は突然変な所で寛大で、学科の展示として教室クラブイベントをやっていい、ということになったのです。その経緯はぜんぜん忘れてしまったのですが、Project Gabbangelionのメンバーで学祭開催中の2日間の間、当時ハマっていたMODによるDJやCDウォークマン2台によるDJなどを繰り広げたのです。
DJ SHARPNEL (JEA) / SHARPNELSOUND interview (2011年8月27日公開)

SHARPNELSOUNDのDJ JEAへのインタヴューを公開する。

2013年3月のある週末、山口から大阪、京都へと私は向かった。目的のひとつは、3月23日、京都METROで開催されるパーティ「アニメトロ」に東京から招かれたゲストSHARPNELSOUNDのDJ JEA(当日はDJ SHARPNELとして出演)に会うためだった。何のために? 1990年代中期にヨーロッパからもたらされ――そして2000年以降は音楽制作ツールとして急速に忘却されてゆく――「トラッカー・ミュージック」の実践者と証言者としての彼に、話を聞くためだった。

SHARPNELは変名の多いプロジェクトである。その起源は、1996年、JEA、TANIGON、VICSONによって始動したProject Gabbangelionの開始前にまでさかのぼることができる。当時、トラッカーはサンプラーとシーケンサーの一体化したツールとして認知されつつあり、PGはその「利器」を用いたガバMOD(トラッカーの音楽フォーマットの総称)をホームページから世界に発信していた。JEAはPGで提示したアニメサンプリングとハードテクノの融合――オーガナイザーとしてこれまで三度関わったパーティの名に因んで、そのスタイルを「OTAKUSPEEDVIBE」と呼ぶことも間違ってはいまい――を進展させ、1998年、高速音楽隊シャープネルとSRPCシリーズ(名称はCDのカタログ番号に由来)を始動する。この手法は、2001年、SHAPRNELがDJ SHARPNELへと名を変えフェイズを切り替えた後も驚異的な創作力で継続したのだが、一方でその時、JEAはトラッカーに代わるツールを使用し始める。2013年8月、15年続いたSRCPシリーズは、30作目の『OTAKUSPEEDVIBE』をもって完結することが宣言された。本インタヴューはこのように、期せずしてSHAPRNELの転換期を挟むかたちで行われたものである。

当初はMODとトラッカーとの関連でSHARPNELを再発見することを目的としたインタヴューだった。結果として、1990年代後期、パソコン通信とインターネットをベースに、しばしば電気グルーヴをインスピレーシンとして、またしばしばアニメやゲーム、特撮を動力源として日本各地で実践されたユニークなテクノシーンを跡づけるものになった。インタヴュアーの弱点も目立つが、ネットレーベルなる用語が広まる前の、21世紀前夜のユニークな音楽的地図がJEAによって描出されていると断言する。そのなかでMOD/トラッカー・ミュージックが果たした役割に注目していただきたい。

二年間も待たせてしまったKAZ a.k.a.HIGE(彼なくして京都行きはあり得なかった)とJEAの両氏にお詫びと感謝を申し上げる。新たな事実を提供するものではなく、すべては後発者の「あがき」に過ぎないが、註でミュージシャンの言葉と時代の熱気にせめて応えようと試みた。

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Global Klystrack Domination

Summary: I release the Japanese translation of klystrack tutorials written by n00bstar. Klystrack was created by kometbomb, which is the hyper hybrid and eclectic chipmusic tracker for Win/OSX/Linux. Contrary to the appearance, it is not an alternative to AHX, a SID-based chipmusic tracker for Amiga. Rather, it highly sublimates the latter’s original concept, or a synthesis-based music tool inspired by the other vintage machine and sound chip (i.e. Commodore 64 and SID 6581). Klystrack does not refer to one precedent 8-bit machine or sound chip, but implement characteristic features from plural ones (e.g. C64, Amiga, NES, SNES, Atari 8-bit,  and Atari ST) and sound chips (e.g. SID, Paula, POKEY/TIA, YM2149, and OPL2/3). Furthermore, the tool has its wavetable for combining a wave sample with waveforms from oscillators. So it has an ability to make instruments flexibly like MT-32. This tutorials are worthy reading because the author n00bstar, a virtuoso of klystrack, carefully writes each section and option in a humorous manner, as well as deals general-purpose techniques, which are much useful for making music on whatever you select. As kometbomb said, let global klystrack domination begin, and then rock ‘n’ roll the authenticity of chipmusic!

C64/NES/Amigaスタイルの音楽を制作することができる、ハイブリッドなチップチューン・トラッカーklystrackのチュートリアル(n00bstar制作)の翻訳を公開します。

n00bstar – klystrack tutorials 日本語訳
Download from OneDrive or Google Drive


Credit

Writing: James Clark
Copytext: http://n00bstar.blogspot.jp/p/klystrack-tutorials.html
Translation: Takashi Kawano
Thanks to: iLKke (Ilija Melentijevic), kometbomb (Tero Lindeman), maak, and n00bstar (James Clark)

Notes
klytrackをダウンロードする際は、プロジェクト・ページから最新ヴァージョン(2015年2月20日の時点で、1.6.0 r1309)を入手してください。
2年前に書かれたチュートリアルのため、一部の記述は古くなっている点に気をつけてください。現在、n00bstarのブログでチュートリアルの加筆訂正が計画されています。

maakさんによって、公式wikiの翻訳も公開されています。klystrackを使用するための最初のハードルをほぼ取り除けているはずです。ぜひこちらも参照してください。

klystrack wiki 日本語翻訳

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